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2014.8.30
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連載(INASOFT45万ヒット記念企画) [ 6/11]



■すっきり!! シリーズ誕生秘話(2)(2001/10/30)

 前回の続きです。

 スキャンディスクができないというあまりに多い質問状から、おそらくこのソフトではスキャンディスクの改善はできないのだろうと思った僕が、「すっきり!! デフラグ」からスキャンディスクの補助機能を取り除いた、という話までしましたっけ。

 ちなみに、このころから、僕は「1つのソフトに多数の機能を詰め込むとバグが発生しやすくなる」というのを実感し始めていた頃ですから、すっきり!! デフラグからすっきり!! ショートカット、すっきり!! エックスの機能を分離しました。

で、これらのソフトを公開してから3時間後のことです。一通のメールが来ました。


「大変失礼とは思いますが、旧バージョンはどこへ行ったらダウンロードできるでしょうか?」




は!?

こんな質問メールは初めてです。とりあえず、Vectorへ行くように言っておきました。Vectorは更新願いを出してから実際に更新が行われるまで、短くても1週間、長いときは2週間以上かかりますから、今なら旧バージョンを入手できるしょう。

そして、公開から5時間後、またもや同じ内容のメールが、全くの別人から来ました。

あとは…、もう予想できるとは思いますが、上記と同内容のメールが大量に届きました。それもなんと、今度は「スキャンディスクが動かないんですけど」メールよりも多い量のメールが届いたんです。これはどういうことかと思い、そのころプロバイダのcgiにメールフォームが加わったことを受け、アンケートフォームを置いてみたんです。そしたら…。

スキャンディスクの補助機能について、復活を強く望む声が、全体の90.4%に至りました。どうやら、僕は9倍ほど、母集団を読み間違えていたようです。つまり、「すっきり!! デフラグ」の利用者は、僕の想像の9倍もおり、どうやら僕は、そのうち少数派の意見を、多数派の意見と勘違いし、ソフトを改悪してしまったようなのでした。なんてこったい…。

 よくよく考えてみると、Download ASCII(現在は終了しています) や Vector のダウンロード数を見てみれば異常値としか思えないような値を示していましたし、どうやら「スキャンディスクの補助機能の取り外し」は大失敗だったようです。

 そんなわけでして、こんどこそ大多数のユーザーの意見を反映し、「スキャンディスクの補助機能」は、復活しました。しかし、依然として「完全実行(クラスタスキャン)」については、ほとんど動かないことがわかりましたから、「完全実行(クラスタスキャン)」をやろうとすると、「失敗しても作者の元にメールは送るな」という願いを込めて警告メッセージが出るようになっています。

 さてと、話題を変えまして、「すっきり」ってどういうことなのかを考えてみましょう。僕が「すっきり!! デフラグ」に対して考えている「すっきり」とは、メモリが空いて、常駐プログラムが除去された状態のことを指します。つまり、「デフラグ/スキャンディスクのやり直しがなるべく少なくなる環境」です。

 しかし、人によっては、こういう考えではない方もいるようで、「デフラグが速く実行できる」とか「デフラグ結果が、よりすっきりする」だと思っている人もいるようです。残念ながら、このソフトはこれらのことを目的として作られているわけではありませんし、それらを目的とするにはあまりにも難しすぎます。

 「デフラグが速く実行できる」については、たしかに、このソフトを使って速くなることもあるかもしれませんが、あくまで、それは2次的な効果でしかありません。多くの場合、デフラグの速度が速くなっているのではなく、やりなおし回数が減ることによって、デフラグ完了までにかかる時間が短くなっているに過ぎません。

 「デフラグ結果が、よりすっきりする」についても、たしかに、常駐プログラムが少なければ、ロックされているファイルの数が減り、デフラグ結果がすっきりすることも考えられます。しかし、それ以外の固定されているファイルまで、固定を解除してムリヤリデフラグをさせるようなことはしませんし、やったとしても危険ですから、そこまではやりません。

 さて、最近は「シェルを入れ替える」ことによってデフラグ/スキャンディスクをスムーズに実行しようとする「Ex」系のソフトを作り始めました。ちなみに従来の方法では「シェル起動前に実行」だったのですが、最近の研究で「シェル入れ替え」の方がより多くのメモリが空くことが判明しましたので(作者自身の環境では70MBの空きができました)、段階的に Windows 95/98/Me から対応を開始しています。Windows 2000/XP についても、対応をしていくつもりです(Windows NT には標準でデフラグが付いていませんから、対応できません)。

 問題は Windows 2000/XP は、デフラグメンタが自動実行をサポートしていないということです。こればっかりはどうしようもないため、外部プロセスからダイアログをムリヤリ操作するなどしか方法は無いようです。しかし、これは強烈に難しい... なんとかして、Windows XP 登場前に完成させたいのですが…。ちょっと難しいかもしれません。

 なお、今後は「Ex」系を主力としていく予定ですが、環境によっては、シェルの入れ替えでは誤動作するところもあるようなので、そういう環境では従来の「すっきり!! デフラグ」を使うようにお勧めしています(逆にExでないと動作しないという環境もあるらしい)。両方使える場合は「Ex」がお勧めです。



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