Written in Japanese(UTF-8)
2014.8.30
INASOFT


/トップ/いじくるつくーる/ダウンロード/WebHelp/ヘルプトップ/

本ソフトウェアの開発は終了しています。ヘルプに記載されている情報も古いものになっています。


連載(INASOFT45万ヒット記念企画) [ 3/11]



■いじくるツール誕生秘話(1)(2001/10/26)

 みなさんは、いじくるツールをいつ頃知ったでしょうか?

 いじくるツールは、初めはのえるネットという草の根BBS(パソコン通信)上で配布されていたソフトでした。このソフトはバージョン番号が上がると名前が変わるという性質を持っていまして、ver.1 のころから、もう5回も名前が変わっています。今日はこのソフトについて、取り上げてみたいと思います。

 僕がレジストリに関して興味を持ったのは、アスキーから出版されている「Windows95を256倍使うための本 Vol.1」(塩田 紳二 著)を読んだのがきっかけでした(塩田さんが大好きなのもこの本が原因)。この本の最後に「知って得するWindows95のツボ」というコーナーがありまして、Windows95のレジストリは「秘密の巣窟」であり、「Windows95のDNA」であるとして紹介されています。

 というわけで、レジストリというものの存在を知ったのは、これがきっかけです。

 これが「いじくるツール」の誕生にどういうふうに繋がったのかというと…は、もうちょっと後に書きます。

 さて、ぶっちゃけた話、「いじくるツール」とか「Windowsを2000%いじくるツール」という名称は、サブタイトルだったりします。これらのソフトの正式名称は Rnsf といいまして、これから先は多数の名称を使い分けるのが面倒なので、Rnsf と表記することにしましょう。

 で、そのRnsfが現在の形になったのは ver.5 の時です。Rnsf ver.5 では、それまでバラバラだった「レジストリを操作する機能」と「CPU等の環境調査をする機能」が統一されまして、サブタイトルがが「Windowsを2000%いじくるツール」に変更されました。

 このように、Rnsf は、バラバラだったプロジェクトが、次々と結合されていく形で生成していったソフトでして、はじめから、現在のような複雑なシステムを想定して作られたわけではありません。今日は、Rnsf の機能を4つに分け、それぞれの成り立ちを説明していきましょう。

 Rnsf は、次の4つの部分に分かれます。

ゲームスコアを編集する機能(Rnsf ver.2 で統合)
他の一般のレジストリを編集する機能(Rnsfldr 源流)
環境を調査する機能(Rnsf ver.5 で統合)
メインウィンドウのナビゲータ(Rnsf ver.6 で追加)

 この中で、一番最初に作ったのは「ゲームスコアの編集機能」です。僕はWindows 95のヘビーユーザーだったわけですが、Windows 95というのは、使えば使うほど環境が汚れ、再インストールが必要になります。Windowsの利点として、いろんなソフトが連携して動作するというのがありますが、再インストールの時だけは悪い方に働き、全ソフトの再インストールをしなければなりません。

 当然、フリーセルやマインスイーパのスコアも消去されてしまうわけで、これは、非常にもったいないことです。これを、どうにかして、簡単に移行することはできないでしょうか?

 この発想から作られたのが、フリーセルのスコアマネージャでした。いちおう、スコアを自由に操作することはできますが、実際には、環境の引継の際に役立つように、作られたものです。

 次に、別の流れとして、Windowsの特殊フォルダ(マイコンピュータ、ごみ箱、ネットワークコンピュータなど)について興味を持ちました。例えば、マイコンピュータは名前を変更できますが、ごみ箱は名前を変更することができません。これをどうにかするにはレジストリを変更する必要があるのだと聞き、それを実現させたのが Rnsfldr ver.1 です。その後、それに先のスコアマネージャを統合して「Rnsf ver.2 (Win95を95%いじくるツール)」が誕生します。

このころ、僕はパソコン通信で満足していましたから、インターネットの世界で、窓の手という超有名ソフトが出回っていることなど予想もしませんでした。Rnsf がインターネット上に登場するのは ver.4 になってからですから、まだまだ先のことです。

その後、さらに色々な編集機能を追加し、「Rnsf ver.3 (Win95を98%いじくるツール)」が登場します。利用者数は、まだまだ10人程度でしたが、いろいろな要望を受け、機能はどんどんふくれあがっていきました。

そして、僕がインターネット環境を手に入れたのを機に、「Rnsf ver.4 (Win95/98を2000%いじくるツール)」が登場します。2000%とか言っていますが、Windows2000には未対応です。というか、多分 Windows2000 は、まだ登場していなかったと記憶しています。このころに初めてヘルプが付属し、フリーソフトとしての体裁が整い始めました。INASOFTのサイトが、疑似シリーズなどのおかげでで軌道に乗り始めたところを見計らって、僕の個人作品として INASOFT と Vector のサイトに登録し、いよいよ世間に公開されることとなりました。

 Rnsf ver.4が初めて雑誌で公開されたのは、たしか、1999年8月15日発売のCyber Globe vol.3(KKベストセラーズ)だったと記憶しています。世間的には、ノストラダムスが遅刻しているとか言われているときでしたね。まぁ、恐怖の大王が振ってくるみたいに、レジストリを編集して場合によっては崩壊されてくれる当ソフトでしたが、その後、ウィンドウズ・パワー(アスキー, 当時はTechWinの別冊だった)、TechWin(アスキー)、ASCII DOS/V ISSUE(アスキー)、DOS/V POWER REPORT(インプレス)などに収録され続けていきました。

 オンラインソフトが収録されると、作者の元には見本誌が送られてきます(最近は許可制を取っていないので、見本誌はあまり来ませんが…)。見本誌を見ると、レジストリを操作するソフトとして、必ず窓の手が載っているんですよね。これで、知ったんです。日本には、定番ソフトとして窓の手が君臨しているんだなぁって。

 僕はこれまで、マイクロソフトのシェル開発チームが作っているという Tweak UI くらいは知っていましたが、それ以外にソフトは全く知りませんでした。しかも、定番扱いにまでなっているなんて…。

 追いつきたいとは思いましたが、実際に追いつこうとはしませんでした。むしろ、一つのソフトにいろんな機能をつぎ込むとバグが発生しやすいというのがありますし、また作者にはそれぞれ得意分野というのがありますから、こういった同タイプのソフトは共存していくべきだと考えました。

 現在では Rnsf を定番ソフトとして扱ってくれる雑誌もあることはありますが、まだまだ希少です。でも、それで良いんじゃないかなぁと。

 その後、CCPU(環境調査)機能を統合した Rnsf ver.5 が登場するわけですが、その話は、また次回。


 戻る
 前へ  次へ

※このページは、ソフトウェアに付属のヘルプファイルをWeb用に再構築したものです。大部分に自動変換を施しているため、一部は正しく変換しきれずに表示の乱れている箇所があるかもしれませんが、ご容赦下さい。また、本ドキュメントはアーカイブドキュメントであり、内容は「いじくるつくーる」最終公開時点、あるいは、それより古い時点のものとなっております。一部、内容が古くなっている箇所があるかと思いますが、あらかじめご了承下さい。
※このページへは、自由にリンクしていただいてかまいません。
このページに関するご意見の受け付けは終了しています。

/トップ/いじくるつくーる/ダウンロード/WebHelp/ヘルプトップ/