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2014.8.30
INASOFT
2014.8.30
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連載(INASOFT45万ヒット記念企画) [ 1/11]
■INASOFT誕生秘話(2001/10/24)
僕の元に来る質問の多くは、ソフトに関する質問か、的はずれの質問であることが多いのですが、希にINASOFTそのものに興味を持って質問をして頂くこともあります。
今日はそのINASOFTのそのものについて、語ってみようと思います。
INASOFTは、高校時代のパソコン部で一緒だった仲間たちで構成された、ソフトウェア開発団体です。会社ではありません。希に会社と間違えてメールを送られる方もいらっしゃるようなのですが、そこら辺、勘違いしないように注意して下さい。
元々「INASOFT」という名前は、高校の最後の文化祭の出展品に密かに忍ばせた PC98シリーズ専用のジョークソフト中のドキュメントに、冗談のつもりで混ぜた名前でした。ところが、そのジョークソフトが、その後次々に作られ、僕が浪人生になった後も次々作られたことから、INASOFTという名前が定着化し、現在に至ります。なお、その時作っていたPC98用のジョークソフトこそが、現在の疑似シリーズです。疑似シリーズそのものについては、次回語ろうと思います。
浪人時代が終了して、各メンバーがそれぞれバラバラの大学に通ってからも、疑似シリーズの共同開発は続きました。
INASOFTのサイトがオープンしたのは1999年6月のことでして、当時はジョークソフトのみの配布を行っていました。しばらくしてから、ユーティリティ系ソフトの公開も行うようになりまして、2000年7月に窓の杜に大きく取り上げられたのを機に、INASOFTは一気に有名なサイトになりました。
サイトを運営していて苦い経験をしたことは2回ほどありまして、1つ目は「疑似アクティブデスクトップ」のチェーンメール化事件です。これについては次回にまわすとして、2つ目は「トレンドマイクロ商標侵害事件」でした。まぁ、なんというか、背中にこれまでかいたことのないような滝のような汗を書いたことを記憶しています。これを、冷や汗というのでしょうか?
どういう事件かというと、当時、INASOFTが公開していた疑似シリーズの一つの名前が、トレンドマイクロの所有する商標の一つを侵害していたという事件でして、トレンドマイクロが「3日以内に取り下げないと、法的手段も辞さない」と、いきなり通告書を送ってきました(注:「いきなり」ってのは僕の立場からでして、突然裁判所からの令状が届くよりは、よっぽど平和的です)。
別に相手の売り上げを落としたわけでもないのですし、ちょっとは甘く見てくれても良いじゃんとも思いますが、ここは法治国家日本。そういうわけにもいかないのです。そのソフトは、現在は違う名前になって公開されています(ここで問題なのは、トレンドマイクロがINASOFTだけでなく、関係先サイトにまで通告書を送ったことでして、これ以来、僕個人ではトレンドマイクロ製品は《以下略》)。
さてさて、このころの平均アクセス数は一日700程度だったのですが、このアクセス数を一気に2倍に押し上げてくれたのが「すっきり!! デフラグ」というソフトです。このソフトについても、後に語っていくことにしますが、公開直後から異様な量のアクセスが押し寄せました。Windows98 の登場以来、共通の悩みを持っていた人が、それだけ多かったということでしょう。
現在のアクセス数は、一日1500〜2000程度です。オンラインソフトのアップデートを取り扱ってくれるサイトからのリンクのおかげで、バージョンアップ直後は、その日のうちにアクセス数が跳ね上がるという、面白い現象を体感しています。
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