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2014.8.30
INASOFT


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連載(INASOFT45万ヒット記念企画) [ 4/11]



■いじくるツール誕生秘話(2)(2001/10/27)

 Rnsf ver.4は、Borland の C++Builder で作られていました。しかし、Borland 系の開発ツールというのは、生成される exe のサイズが大きすぎます。そろそろこの現象にはブチ切れかけていましたので、アセンブリ言語も使いたいこともあり、Visual C++ に移行しました。予備校生には少々高い買い物でしたが、そこら辺は日頃の贅沢をちょっと我慢。

 Visual C++を使って初めてまともな作品を作ったのは、購入から1年近くだった 1999年の11月のこと。

 Rnsf ver.4に、CCPU(MS-DOS用の環境調査ソフト。アセンブリを利用しなければならない)を統合して、Rnsf ver.5を作ろうということになりました。サブタイトルは「Windowsを2000%いじくるツール」です。

 移植には極めて長い時間がかかりまして、α版の登場は2000年2月にずれ込みました。その後、α版としてのテストを終えてβ版となった Rnsf ver.5 が初めてインターネット上に登場したのが、2000年3月7日のことです。それから1ヶ月ちょっと経った4月12日に、正式版第1号が登場しました。

 公開当初は、前バージョンと同様にそれほどの反響もなく、まだまだ疑似シリーズのダウンロード数の方が優っていたのですが、公開から3ヶ月くらい経った頃、突如、INASOFTのアクセス数が6000を越えるという現象が起きました。通常のアクセス数の30倍くらいだったでしょうか。んもーびっくり。

 当初は理由が分からず、右往左往していたのですが、どうやら、窓の杜というサイトに掲載されたらしいということが分かりました。初めてのことでしたし、こういうときは連絡の一つでも寄こして欲しいと思ったものですが、当時の窓の杜には連絡をするという規定がなかったのか、僕のもとには連絡は一切来なかったわけで、こちらから発見するまでは、しばらくは本気で焦りました。それこそ、新手のストーカーか? とか本気で思ったりとかして…。(更新ボタンを押しまくる新手のストーカーってのも嫌です…)

 そんな感じで、INASOFTのサイトと共に、このソフトは急成長していきました。

 ところで、Rnsf ver.4 までは、タブ切り替え型のインターフェイスを採用していたんですが、これには欠点があり、「言葉は右に向かって延びていく」し、「編集項目の数が増えると、タブは右に追加されていく」ことです。右に右に延びていくばかりはダメなので、文字か編集項目のどちらか一方を下に延ばさなければなりません。

 そこで考えたのが、現在のリストビュー形式でして、これなら、機能が追加されても、リストビューの後ろにアイコンがつけたされていくだけで、「機能が増えるたびにダイアログの編集をしなくて済む」というわけです。(でも、アイコンを描かなければならない...)

 ところで、こんなことをやっていたら、そのうち「コントロールパネルとインターフェイスがよく似ている」と言われているようになってきました。悪いことではないんですが、ちょっと気になりましたね。

 Windows98 になると、標準ではコントロールパネルは左にWeb表示というのが付きます。「コントロールパネルに似ている」と言われている以上、このWeb表示にも対応させたいなぁという発想から、ver.6 の「ナビゲータ」が生まれました。

 当初ナビゲータは、エクスプローラで画像ファイルを選択したときに、左側にプレビューが表示されるのと同じようにしようというところから始まったのですが、すべてのダイアログの画像をexeファイルにしまい込んだとしたら、圧縮ファイルのサイズが350KBを突破するのは間違いないですから、これは止めようと思いました(Borland時代に逆戻りしてしまいます)。そこで、外部のプラグインとして独立させる案が生まれました。

 最初に作られたナビゲータは、INASOFTで一番最初に公開された「ナビゲーションエクステンダ」です。ダイアログの縮小画像と、簡単な説明のテキストからなる単純なファイル群で構成されました。

 しかし、「発明は必要の母」という言葉があります。これは、最近の科学は技術が先に進歩しすぎて、利用方法は後から思いつくということを端的に表しているんですが、まさにこれです。ナビゲータの機能を利用して、もっと別のことはできないかなぁ…と思ったわけです。

 そこで、INASOFTの他のメンバーや大学の友人達に呼びかけてみたりして、「オリジナルのナビゲータを作ってみて下さい」企画を立ち上げました。それで、ナビゲーションエクステンダ以外の色々なナビゲータができあがったわけです。

 こういった多数のナビゲータが生まれてくる背景には、もちろん、かの有名なデスクトップアクセサリ「何か」の影響が多大にあるわけでして、常々、ああいう「他人の作ったモノが動作可能なプラットフォーム作り」をやってみたいなぁと思っていたわけです。今回、簡単なものであるとはいえ、プラットフォーム作りにどんな苦労が伴うか、また、どんなことに気を付けなければならないかが良くわかりました。

そんな「いじくるツール」は、現在も成長中です。



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