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2014.8.30
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特集(過去のエピソード) 第1回 すっきり!! デフラグ誕生秘話


公開日:2011/07/22

このタイトル、どっかで見たことがあるかなぁという方がいたら正解です。2001年10月頃に書いた「INASOFT 45万ヒット記念企画」でも、こんなようなことを書きました。その記事は「ドキュメントライブラリ」に掲載されて、現在でも「いじくるつくーる」のヘルプ内に収録されています。

(一時期、すっきり!! デフラグのヘルプにも、ドキュメントライブラリが収録されていた時期はありましたが、現在では削除されています。見たい方は、「いじくるつくーる」のヘルプの方を参照ということで)

さて、前にも書いたことと同じことを書くとつまらないので、多少かぶらせつつも、違うことを書いてみようかと思います。

どこから生まれたのか?

母体となったのは、Rnsf(現在の「いじくるつくーる」)の「起動時に実行されるプログラムの編集」機能です。「起動時」というのは、Windowsの起動の時点を指しますので、Windowsの起動直後に———デスクトップやタスクバーのプロセスが起動するよりも前に——————何かプログラムの実行を開始しよう、という機能ですね。

また、この頃は1つの悩みも抱えていました。Windows付属のデフラグは、他プロセスからの書き込みを検知すると、やりなおしとなるために、なかなか最後まで完遂しない、というものです。

もしかしたら、Windows起動直後の、すっきりした環境でデフラグを起動できたら、この「やりなおし問題」も発生しなくなるんじゃないか、というのが発想の原点です。

それで、実際にやってみたら、なんかうまく動いたようなので、ソフトウェアの形にしてみたモノが、「すっきり!! デフラグ」となります。2000年9月の頃の話です。

発展の歴史

ソフトウェアの名前にはデフラグと付いていますが、その後、スキャンディスク(チェックディスク)や、任意のプログラムの実行まで手を伸ばしました。スキャンディスクについては、なかなかうまくいかないことも多く、挫折したくなったこと多いですね。一時期は、スキャンディスクの補助機能を削除したこともあったほどです。

程なくして色々安定してきたところで、今度はソースコードの保守の問題が出てきました。

色んな機能を追加していったはいいものの、当時はあまり整理せずにソースコードを増改築していったため、もう、わけがわからなくなったんですね。

そこで、ver.3のころ、「デフラグ補助」「その他のプログラムの補助」「任意のプログラムの補助するショートカット作成」の3つのソフトに分離したことがありました。2001年7月くらいですね。3つ揃って「すっきり!! シリーズ」みたいな感じで、戦隊モノみたいな気分を味わったりとかして。ああ、あの頃は無意味に楽しかったですね。

ですが、その作戦は失敗に終わりました。逆に保守が大変になってしまったんです。さらに、Windows NTへの対応のために、5つのエディションに分離してしまったのも拍車をかけました。もう、大混乱。

具体的には、これら5つの類似ソフトに対しては、類似の修正が加わることが多く、「1つの修正をするために、5回の修正をバラバラに行わなければならない」事態に陥ったわけです。

というわけで、程なくして、統合が行われました。2002年1月末に公開した ver.4 (現行バージョン) です。

ver.4になってから

2002年2月末にver.4の正式版が登場します。このバージョンから「ウイザードモード」の搭載も行われました。これが結構、人気機能となったようです。

また、プログラム全体を「設定部」「実行部」に分離した作戦も良かったのかもしれません。これ以降はあまり大規模な改修もなく、比較的安定して開発をしています。

実は Visual Studio .NET入手後、全体を .NET で書き直した「ver.5 .NET版」を作ろうとしたこともあったのですが、時間が足りず断念しています。これが完成すれば、プログラム改修時の修正量・影響範囲をかなり極小化できる…と踏んでいたのですが、そもそも ver.5 作成のための書き換え範囲が多すぎて、やってられん、となったわけで。

なお、2007年4月、ver.4.71のときに「x64版」を公開しています。これは、64bit版Windows で動作させるための専用バージョンです。

基本的に、Windowsが64bitになったとしても、Windows上で動作する一般的なソフトウェアについては、32bitのままで構わない…わけですが、残念ながら、すっきり!! デフラグの場合、「レジストリHKEY_LOCAL_MACHINE配下の値を多く書き換える」「System32配下にしか存在しないdefrag.exeを呼び出す」など、x64版を作った方が手っ取り早い課題が多くありましたので、x64版の作成を行いました。

今後の行方

今後、「すっきり!! デフラグ」はどうなっていくでしょうか。

当初、このソフトは「Windows 9x付属のデフラグのやりなおし問題を防ぐため」に開発されたわけですが、現在の Windows NTベースのデフラグでは、やりなおし問題がそもそも存在しなくなっています。

そこで本ソフトでは主な目的を変化させ、「常駐ソフトのなるべく少ない環境で、フラグメント解消可能範囲を増やす」「自動実行・自動終了して自動電源オフにする」という部分にフォーカスを当てて開発をしてきました。

現在、デフラグってどんな状況になっているでしょう?

少なくともWindows付属のデフラグについては「ユーザーの気にしないところで、背後で勝手に流れて、勝手に完了する」という動きになって来ています。つまり、ユーザーが明示的にデフラグを開始し、終了しなければならない、という時代が終わっているようです。

となると、本ソフトの役割も終わったことになるかなぁ、と考えています。Windows 8(仮称) 以降の対応については、完全に未定です。



 特集(過去のエピソード) 目次

※このページは、ソフトウェアに付属のヘルプファイルをWeb用に再構築したものです。大部分に自動変換を施しているため、一部は正しく変換しきれずに表示の乱れている箇所があるかもしれませんが、ご容赦下さい。また、本ドキュメントはアーカイブドキュメントであり、内容は、右上の作成日付の時点のものとなっております。一部、内容が古くなっている箇所があるかと思いますが、あらかじめご了承下さい。
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