2014.8.30
INASOFT
/トップ/いじくるつくーる/ダウンロード/WebHelp/ヘルプトップ/
本ソフトウェアの開発は終了しています。ヘルプに記載されている情報も古いものになっています。

連載(R-Script10周年 第1回) [ 1/ 5]
第1回 R-Scriptの誕生と目的
公開日:2011/12/11
「R-Scriptがなぜ誕生したか?」については、実は「あとがき2:R-Scriptを作り終えて」という記事を以前書いており、そこに一通りのことは書いてあったりします。要は、
- 大学卒業にあたり、卒論で何かをやらないといけない。
(大学では数学科で、応用数学的なことをコンピュータにやらせるようなことをしていたため、コンピュータを使った何かの解決策を考えたかった) - 当時「いじくるツール(Rnsf ver.6)」の開発はC++でガリガリ書いており、機能追加の効率が悪かった。
という2つの悩み事があったので、「『卒論のテーマ』を『Rnsfの機能追加の効率向上』にしてしまえば、2つの問題を一気に解決できる」ことに気づき、実践してみたというわけです。もちろんこれは、僕のアイディアではなくて、研究室の先生のアイディアだったわけですけどね。
特に機能追加の効率の悪さについては深刻でして、1つの機能を追加しようとしたときに、
- ダイアログリソースに項目を追加。
- ダイアログ読込イベント発生時のコードにレジストリからの読込処理を追加。
項目特有の編集処理を追加。 - ダイアログ終了イベント発生時のコードにレジストリへの書き込み処理を追加。
- ヘルプファイル(当時は.hlpファイル)に、説明文を追加。
を行う必要がありました。ただ、これらの処理は、「レジストリから読み込み、いじって、書き込む」という一連の流れとして、どのレジストリエントリに対しても共通で行うものであり、明らかに「効率向上できるはず」な部分でした。
また、当時は大学4年生でしたから、「来年度から社会人になったら、こんなことをノンビリとやっていられなくなるのでは?」という思いもあって。1年以内にこの悩みを解決したいと考えていました。
問題解決にあたり、どんなことを問題と捉え、どう解決したのか?については、「あとがき2:R-Scriptを作り終えて」の方をご覧いただきたいと思いますが、あれから10年経ち、「もし今、同じことを解決するとしたら、どんな手段を考えるだろうか?」ということについて、考えてみたいと思います。
考えられる選択肢としては、2つあります。
- C++言語のソースコードを自動生成するようなプログラムを記述する。元ネタは単一のXMLファイルにしておき、そこからC++ソース、機能項目ヘルプを別々に生成できるような仕組みを設けられれば一石二鳥。
- いじくるつくーる用のフレームワーク+ライブラリを作る。単一の関数実行、あるいは、インスタンスの生成で、ダイアログ上の項目作成やレジストリからの値の読込を実現し、デストラクタにレジストリへの値書き込みを実装すると、プログラマの作業量を大幅に削減できる。
どちらも、卒業研究としては物足りないですが、手軽に実現できるソリューションとしては現実的と言えそうな感じです。
「プログラムの自動生成」については、経験上、細かい保守が面倒になりますが、ユーザーコーディングできる場所が減るような工夫をしたり、応用的に自動生成できるモノ(ソース・ヘルプだけでなくWeb公開用文章なども作らせる)を増やせれば、なかなか面白いことになりそう。
戻る
前へ 次へ
※このページは、ソフトウェアに付属のヘルプファイルをWeb用に再構築したものです。大部分に自動変換を施しているため、一部は正しく変換しきれずに表示の乱れている箇所があるかもしれませんが、ご容赦下さい。また、本ドキュメントはアーカイブドキュメントであり、内容は「いじくるつくーる」最終公開時点、あるいは、それより古い時点のものとなっております。一部、内容が古くなっている箇所があるかと思いますが、あらかじめご了承下さい。
※このページへは、自由にリンクしていただいてかまいません。
このページに関するご意見の受け付けは終了しています。