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2014.8.30
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R-Scriptトークン(1/5) − 演算子



 ここでは、R-Scriptのトークンのうち、演算子について説明しています。
 演算子は、式と組み合わさって、新しい式を作ります。

1. 代入演算子 =


  変数1 = 式1

 式1の計算結果を変数1に代入します。これ全体も式になり、この式は式1を返します。
 変数1の型と式1の型が一致しない場合は、変数1の型に変換されます。
 数値から文字列へは正しく変換されますが、文字列から数値に変換される場合、正しく変換されないと0になります。
  (次の演算子も同じ意味になります: <- 注意:左の演算子の逆(->)は存在しません)

2. 比較演算子 > < >= <=


  式1 < 式2
 式1より式2の方が大きければ1を返します。そうでなければ0を返します。

  式1 > 式2
 式2より式1の方が大きければ1を返します。そうでなければ0を返します。

  式1 <= 式2
 式1式2以下ならば1を返します。そうでなければ0を返します。
  (次の演算子も同じ意味になります: =< )

  式1 >= 式2
 式2式1以下ならば1を返します。そうでなければ0を返します。
  (次の演算子も同じ意味になります: => )

 なお、式1式2の型は一致していなくてはなりません。
 型が数値の場合は、単純な比較が行われます。
 型が文字列の場合は、辞書式の比較が行われます。

3. 等価演算子 == === != !==


  式1 == 式2
  式1式2が等しければ1を返します。そうでなければ0を返します。

  文字列式1 === 文字列式2
  英大小文字の差を無視して比較します。文字列式1文字列式2が等しければ1を返します。そうでなければ0を返します。

  式1 != 式2
  式1式2が等しければ0を返します。そうでなければ1を返します。
  (次の演算子も同じ意味になります: <> >< )

  文字列式1 !== 文字列式2
  英大小文字の差を無視して比較します。文字列式1文字列式2が等しければ0を返します。そうでなければ1を返します。

4. ビット演算子 | & ^ ~ >> <<


  数値式1 | 数値式2
  数値式1数値式2をビットORした結果を返します。

  数値式1 & 数値式2
  数値式1数値式2をビットANDした結果を返します。

  数値式1 ^ 数値式2
  数値式1数値式2をビットXORした結果を返します。

  ~数値式1
  数値式1の全ビットを反転させた結果を返します。

  数値式1 >> 数値式2
  数値式1数値式2だけ論理右シフトした結果を返します。

  数値式1 << 数値式2
  数値式1数値式2だけ左シフトした結果を返します。

5. 算術演算子 + - * / %


  式1 + 式2
  式1式2が数値型ならば、式1式2の和を返します。
  式1式2が文字列型ならば、式1の右に式2を結合した文字列が返されます。
  式1式2の型が異なる場合は、式2式1の型に変換され、足されます。

  数値式1 - 数値式2
  数値式1から数値式2を引いた結果を返します。

  数値式1 * 数値式2
  数値式1数値式2の積を返します。

  数値式1 / 数値式2
  数値式1数値式2で割った商を返します。

  数値式1 % 数値式2
  数値式1数値式2で割った余りを返します。

6. 論理演算子 && || !


  式1 && 式2
  式1が0以外(または空文字列以外)で、かつ、式2が0以外(または空文字列以外)ならば1を返します。そうでなければ0を返します。

  式1 || 数値式2
  式1が0以外(または空文字列以外)で、または、式2が0以外(または空文字列以外)ならば1を返します。そうでなければ0を返します。

  !式1
  式1が0以外(または空文字列以外)ならば0を返します。そうでなければ1を返します。

  注意! C言語と違い、記述されたすべての論理演算子は実行されます。

7. 算術・論理代入演算子 |= &= += -= *= /= %= ^= >>= <<= ++ --


 =がついているものについては、左辺(変数)と右辺(式)を演算して左辺(変数)に代入します。
 例えば、

  変数1 += 式1

 となっていた場合は、変数1式1の内容が足され、変数1に代入されます。この式全体の結果は変数1です。

 ++と--は、インクリメントとデクリメントです。

  ++数値変数1
  --数値変数1

 は、数値変数1の内容に1が足され、または引かれ、数値変数1に代入され、その結果が返されます。

  数値変数1++
  数値変数1--

 は、数値変数1の内容に1が足され、または引かれ、数値変数1に代入されますが、その結果は足し、または、引きを行う前の数値が返されます。

 数値変数1の左側に ++ または -- が置かれている場合を前置、数値変数1の右側に ++ または -- が置かれている場合を後置といいます。前置の場合は i+=1, i-=1 または i=i+1, i=i-1 と書かれる場合と同じになります。

8. 括弧 ( )


 括弧に囲まれた式は、優先順位が最上位になります。

9. 関数呼び出し ( )


 関数名 ( 引数 )
 関数を呼び出します。返却値の型が、式の型になります。
 引数の型は、関数一覧をご覧下さい。
 式の型は、関数名の最後が$の場合は文字列型、そうでない場合は、数値型です。

10. 配列の要素番号 [ ]


 変数名[ 添え字 ]
 配列変数で、添え字を要素番号とします。
 要素番号は0から始まります。
 例えば、array x[9] と宣言した場合、x[0]〜x[8] という変数が利用可能になります。
 関数への引数として配列を渡す場合は、添え字を省略します。つまり、変数名[] とします。

 ※「変数名[]」の[]というのは、 [ と ] を続けて書いたものです。四角ではありません。

11. 条件演算子 ? :


 式1 ? 式2 : 式3

 式1が0以外ならば(または、式1が空文字列でなければ)、式2が返され、そうでなければ式3が返されます。
 式2式3も、式1の値にかかわらず演算が行われます。(この点はC言語とは違います)
 式2式3の型は一致していなければなりません。
 なお、この演算子を使う場合、優先順位の関係で、式のまとまりごとにかっこをつけたほうが良いようです。特に、条件演算子を使っている部分全体をかっこで囲むと、どうしても解決できない問題を解決できるようになるかもしれません。

12. カンマ ,


 関数呼び出しで引数を区切るときに使います。


R-Scriptの文法


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