すでに新聞等で報じられているとおり、2008年4月にオープンした「疑似博物館」(通称、ぎっぱく)が突如として閉館し、運営元である(株)ぎっぱく(2008年4月2日に、株式会社INASOFTより業務譲渡)が民事再生法の適用を申請したことは記憶に新しい。本紙では、本件について独自に情報を入手することに成功した。その”闇”とも言える実体を明らかにしていきたい。
疑似博物館は、毎年4月1日にだけオープンすることになっていた。ということは、年に1日だけ開館するが、残り364日は閉館していることになる。これは無謀な経営方法であったと言わざるを得ない。
疑似博物館の経営に携わったというA氏は、本誌の極秘取材に対してこう語る。「まず、そもそも無理な話なんですよね。あれだけデカイ土地を利用して、あれだけたくさんの展示品を集めて、たった1日しかオープンしないんですから。疑似博物館は、最初から崩壊するようなものだったんです」
A氏は、土地の買収にかかった金額や、建物の維持費用などの書かれたメモを見せてくれた。ここではその詳細を報じることは差し控えるが、その内容を見た記者は驚愕したとだけ書いておこう。
民事再生法の適用申請をした3日後、突如として、疑似博物館の建物が崩落したことも、日本中に衝撃を与えた。あれだけ日本中が違法建築に対して危機意識を持っている中で、突然崩落するような建物が建築されたこと自体、驚きを隠せない。
この件に関して、建物の建造を仲介したという人物に話を聞くことができた。「あれだけの大きさの建物を、あれだけの金額で造ろうというのが、そもそも無理な話なんです。実はあの建物は、段ボールでできていたんですよ。段ボールで十分な強度の建物を造ることなんかできませんからね。崩壊して当然なんですよ」
段ボールの家と言えば、去年映画化されたタレント本で登場して有名になったものであるが、それで博物館を作ろうとは、さすがに「疑似」の名もダテではなかったということだろう。
今回、そんな建築を平然と行った建築業者にも話を聞きに行こうとしたのだが、「担当者が政治資金規正法違反で逮捕されてしまって、何もわからない」と追い返された。政治絡みのスキャンダルも織り交ぜ、今後は波乱含みの展開が予想される。
最後に、疑似博物館の館長に話を聞くことができた。
記者:ひとことお願いします。
館長:まあぁ〜そのぅ〜。今回の件に関しましてわぁ〜、深くぅ〜、お詫びをぉ〜。ぐぅ〜ぅ〜zzz
記者:経営に関しまして、元々無理だったのではないかという声も聞かれますか?
館長:それはぁぁ、まぁぁ、皆で力を合わせましてですね。なんとかぁ〜。。ぐぅ〜ぅ〜zzz
記者:違法建築の疑いのあった建物に関しては?
館長:そんなことはぁ〜〜。ないのれすぅ〜。スゥ〜〜〜zzz
記者:あ、あの? 酔っていませんか?
館長:かふんしょうのぉ、くすりのぉ、…
本誌では引き続き、本件について追求していきたい。
ご参考:2008年4月1日 株式会社INASOFT 疑似博物館を開館 〜疑似シリーズの10年間の軌跡を追うことができる〜