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2002. 4.23
INASOFT
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英語版対応に関するアンケート結果
4月20日まで、アンケートが行われました。これは、INASOFT宛に、ある程度の割合で「ソフトウェアを英語化して欲しい」というご意見が寄せられています。しかし、作者は英語が苦手であり、また、ユーザーサポートを英語で行わなければならなくなるのは大変などの理由から、英語版の製作は極めて困難であるという現状があります。
そこで英語版の製作に対して、そのようなニーズがあり、また、ユーザーの皆さんがどういうご意見をお持ちであるかを調査するために、アンケートを実施しました。
以下に、その結果と考察を記します。
■アンケート結果
●アンケート回答件数:55
- INASOFTのソフトウェアの英語化について、どのようにお考えですか?
| 回答数 |
自分が必要としているため、英語化は必要 | 3 |
自分は必要としていないが、国際化社会と言われる世の中だし、英語化は必要 | 6 |
英語化は必要ない | 46 |
- 前問で英語化が必要とされた方は、英語化が必要なソフトウェア名とその理由を、必要でないとされた場合は、その理由をお書き下さい。
- 必要だとする意見
- すっきりデフラグ。有用なソフトであり、海外からの要望があるなら英語化すべき。
- すっきり!! デフラグ・いじくるツール でもおもしろそうなのは「疑似シリーズ」 英語は今後日本でも第二公用語となる可能性があるから。
- 私は英語版のWindowsを利用しているので、英語版のWindowsでINASOFTのソフトウェアが使えたら良いと思う。
- すっきり!! デフラグが多くの人に使われたら良いと思う。
- いじくるツール、すっきり!! デフラグ 理由:英語OSも使用してるため。
- 不必要だとする意見
- そういうものを必要としている人が居ないと作ってもしょうがない → 少なくとも自分は必要としていない →無理に作る必要はない(と自分は思う)。
- 自分は使わないし英語化に使う労力をほかに使ってほしいから。
- 私は英語版は必要ないと思うし、作者の都合で決めてよい事柄だと思うから。
- 英語版Windowsでのデバッグなどをする必要があるため、本来のソフトウェア開発に支障をきたす可能性があるから。
- 外国のWindowsで動作するかわからないから。
- 英語が分からない。日本語だけで充分。
- 私は日本人だし、英語化が必要時は必要な外人さんが英語化してくれるでしょうから。
- 日本人が作っているのだから、日本語で良い。
- 英語化が必要ならば、利用したいと思う人が自分で英訳すればよい。
- いらないと思う。予期しないバグが増えて、プログラミングが面倒になっちゃったりすると本末転倒ですし。
- 色々な面で後々のフォローが難しいから。
- ニッポン人なんで。
- 作者さんの負担が大きすぎると思うからです。英語版を作りたいと言う人がいる場合は、それを作ること自体が楽しいので問題は無いと思いますが…。
- 英語圏の人・ソフトは日本のそれより圧倒的に多い。英語ソフトを日本語化するならともかく、日本語のソフトが英語に参入する意味がない。また英語サポートしないのならソフトは公開しないのが本当の親切か責任だと思う。
- 作者さんの能力を超えるものを要求すべきではないと考えるから。
- 今、必要とは思わないし、海外のユーザーが使いたいのなら彼らがパッチを作れば良いと思う。ただ、必要とする人たちから直接要望があれば考えてもよいのではないだろうか。
- 英語の対応によって日本語の対応や開発の遅れが心配。
- サポートがいい加減になってしまいそう。
- 私にとっては猫に小判。
- 作者の負担になり、現在使用しているユーザーが必要としていない機能はつけるべきでない。
- 「管理人のひとこと」を読んでいますか?
| 回答数 |
はい | 31 |
いいえ | 7 |
どちらとも言えない | 4 |
それって何ですか? | 13 |
- 作者は英語が苦手であるために、英語化作業は困難を極めます。あなたなら英語化に無償で協力できますか?(複数回答可)
| 回答数 |
英語化のパッチを作れる | 1 |
プログラムを作る上で協力できる | 0 |
文章を翻訳する上で協力できる | 3 |
英語サポートを代行できる | 1 |
協力できない | 23 |
そもそも英語化を必要と思わない | 40 |
- 前問で協力できるという方は、下にメールアドレスをお書き下さい。
- INASOFTのソフトウェアを英語化することによって、作者あるいはユーザーにどのようなメリットがあり、また、デメリットがあるか、お考えがあればお書き下さい。さらに、英語化だけではなく、もっとたくさんの言語で利用できると良いとお考えの方は、その言語名もお書き下さい。
- リソースの翻訳をしてくれる人が見つかれば、多言語化していくのもいいですね。その際、その言語で簡易ヘルプ(テキストで十分)も書いてもらえればいいのでは。日本語以外のサポートとかはしないと言うことにすればいかがですか。ちかごろ英語ソフトを日本語に翻訳してくださる有志の方がたくさんいらっしゃいますが、そういう方にサポート依頼などできませんし、こちらもそういうスタンスで行けばいいのではないでしょうか。
- あればあったで英語圏の人は恩恵にあずかれるかもしれない。それは良い事だ。でも、英語で質問のメールが沢山来たら、やっぱり困るだろうな(^^; 英語化について直接作者が何らかの責任を負ったり、サポートしたりする事までできないだろうというか、そこまでしなくてもいいと思う(当然か)。熱意と実力のある協力者が、作者の許可を得て英語版を作るというのが最も現実的だと思う。必要だとかそういう事よりも、その様な協力者がいるかどうかに全てがかかっているような気がする。英語化がしやすいような作り(?)にしておく事ができれば、それは良い事だと思う。でも、面倒ならしなくても別にどうという事はないのではないでしょうか。
- メリットは、ソフトの使用者の幅が広がることによって、おもしろく注目すべき意見・要望が出てくる可能性があるということ。そうしたものをうまく拾い上げることができれば、作者やユーザーにとってプラスになると思う。デメリットは作者にかかる負担が確実に大きくなること。
- 作者メリット
- 必然性から英語を使い出すことによって、英語の能力が上がる。
- 海外の方に使ってもらうことにより、国内のソフトウェア開発者には起こり得ない責任感ややる気が生まれ、本来のソフトウェア開発がより加速する可能性がある(矛盾)。
- 2.の補足。ただし、そっちに時間を割かれてしまい、本来の生活に支障をきたす可能性もあるという諸刃の刃。(以下略
作者のデメリット- 英語版Windowsでのデバッグ作業などが大変で、本来のソフトウェア開発に支障をきたす可能性がある。
- 英文で「フリーソフトを作ってらっしゃる方ならご存知かと思ってお聞きしました♪」なんてメールが来たらそれこそ萎える。
- 英語化によって、(日本語に比べれば)サポート作業が大変になり、本来のソフトウェア開発に支障をきたす可能性がある。
- リソースデータを実行ファイル内に置くと、(若干)プログラムサイズが増えて、メモリ消費量などの管理をする必要がある。
ユーザーのメリット- 日本語が使えなくてもINASOFT製のソフトウェアが使えるようになり、便利。
- 日本語以外のWindowsでも、ダブルバイト文字を使わないことによって、文字化け等のバグ(?)が減る。
ユーザーのデメリット- 英語対応にすることによって、UI関係のバグが増える可能性もある。
- リソースデータを実行ファイル内に置くと、(若干)プログラムサイズが増える。などなど。
- 作者にとっては、いわば無償奉仕で、具体的なメリットはないでしょう。英語を母国語とするユーザーにとっては、当然英語のインターフェースが使え、英語でサポートが受けられるのは大きなメリットだと思います。また、要望があるのならば、英語以外でも中国語等、他言語にも対応していくのが理想ではないかと思います。
- メリット:日本語のできない人も使いやすくなる デメリット:作者氏の負担が増える
- 英語の質問がいっぱい来るというデメリットがあると思います。IrfanViewのように、必要な国の人がパッチを作ってくれるのではないでしょうか。
- シェアウェア化を前提としたフリーソフトでは無いのだから、作者にそこまで要求するのはいかがなものか? メリット(?)は、英語あるいは他国語化すれば 外国のユーザもかなり増えるだろう(いいソフトだから)が もうフリーと言う訳には行かないのではないだろうか。シェアウェア化も選択肢になるだろうが 作者の責任も付加されるだろう。が、これはデメリットになると言える。でも、英語化のバッチを作りたいと言う人は必ずいると思います。
- 作者さんは確かに大変だと思います。僕も協力できることがあったらしたいのですが、まだ高校生(されど高校生?)になったばかりで、難しい翻訳は無理なので、時期が来たらまた協力できる旨をお知らせたいと思います。「管理人のひとこと」いつも楽しみにさせていただいてます。
- 英語化に割く時間と労力をバージョンアップにまわしてほしい。
- いくら国際化とは言っても、ソフト製作側が少人数で、全て日本人であれば英語化はかなり難しいと思われます。多国語を容易に扱える人は極少数ですし…。それにWindowsの日本語版以外の環境でも動かそうとする人が出て来て、環境の違いによる不具合が出てくる事も予想されます。結果、それらをフォロー(フリーソフトなのでサポートではない)する事が物理的に難しいのではないかと思います。協力する「企業」とかが出てくれば話は別なのでしょうけど…。
- 英語化したいと思う方が英語パッチを作ればいいだけの話であって、作者さんには直接関係ないとは思います。どうせなら関西弁とかコロ助語とかのほうが面白いと思います(萌え系は勘弁)。
- 英語サポートがキツイと思います。少なくとも私なら英語圏の人からメールが届き、辞書を引き引き解読したら「自称初心者」の人が送るような内容であったなら一日ヘコむ事でしょう。
- SOTECのように(値段が安いまたは無料でも)サポートが悪いと騒ぎになる。悪い評判が英語が使える人が多いだけに世界に広がると致命的では?逆にサポートが良く、カリスマ性のあるソフトや技術を評判にする事ができたら名が知れ渡る。
- より多くのユーザーが便利なソフトに触れることができ、利用しやすくなると思う。しかし作者への負担が非常に大きくなってしまうので、個人でそうしたことを行うのはかなり難しいと思う。
- 自分では使わないので必要とはしませんが、多言語化するとなると、当然作業量は増えるでしょうし、根本的なプログラムの見直しが必要かもしれません。フリーソフトは、小回りの利く、痒いところに手が届くものであって欲しいと思いますので、作者さんの作業できる範囲で、なさった方が良いと考えます。
- INASOFTのソフトはすばらしいフリーソフト達ですし日本で作っているのですから、他言語版の開発は不必要だと思います。
- 僕自身は英語は得意でないですが、Windows使っているアメリカ人を知っているので、表現上のデバッグは頼めるかもしれません。
- 仕事の関係上、日本語Windowsと英語Windowsを切り替えて様々なソフトを使っていますが、日本語版の開発言語ソフトを使って、ダイアログなどを英語に直しただけの英語化ソフトですと、英語ウィンドウズで使えないものがあります。例えば(多分)エラーメッセージなどが日本語のままらしく判読不能になったりします。仮に英語化される場合、実際に英語環境での動作確認も必要だと思います。
- 英語にするとわかりづらい。
- 英語化は全く不要。なぜ必要なのか理解できない(実質的かつ量的に意味のあるニーズは存在せず、単なる精神的・哲学的な価値しかない)。英語化という無意味な作業に時間を費やすよりは、他のことに時間を使った方がいいと思う。
- 英語版は作ったほうがいいですサポートなしの英語版でついでに文章を翻訳する上で手伝えませんが英和ソフトを使えば翻訳できます。
- 作者が英語が苦手と言っている以上、作者以外の誰かが自己責任で英語化するべきだと思います。それこそがフリーソフトのあり方ではないでしょうか。
- メリット:英語OSを使ってるたくさんの人がこの便利なソフトを使用できるさらにたくさんの人に作者が感謝される。 デメリット:作者の負担が増える。
- 英語化すれば、ユーザーはかなり増えると思います。ただ、それに伴って英語での問い合わせも増えると思うので、確実に、作者の負担が大幅に増えるでしょう。元々が、レジストリを自分で操作できない初心者向けのツールという面がありますし。日本語がわからない人は似たような機能の英語のツールを探して利用すれば良いのではないでしょうか。絶対にあるでしょうし。むしろ、日本語のツールの方が貴重な存在だと思うのでこのままでいいと思います。
- 英語の勉強になる(笑)その言語圏の人が使いたいという要望があれば考慮する価値はあると思いますが、どのような方が何のために英語化を望んでるのでしょうか?(そのためのアンケートでしたね)英語ソフトで日本語化して欲しいのはありますけどねー(笑)協力するだけのスキルがあればしたいところですが、ないのでアンケートに答えるぐらいしかできませんが、無理のない範疇で頑張って下さい。
ご協力ありがとうございました。
■考察
まずは、アンケートにご協力いただきありがとうございました。今回も、今までのアンケートと同様に、2週間をアンケート期間としました。
回答数は55。普段のアンケートからすると、回答数が3分の1程度となりますので、この「英語版の製作」に関しては、あまりユーザーの関心の高くない事柄であるということが伺えます。ただ、関心を持っている方は、それぞれ熱い意見を持っていらっしゃるようで、密度の高いアンケート結果になったのではないかと思います。
結果を見てみると、「不必要」とする意見が大勢を占めました。中には、「日本語版が無くなって、英語版だけになってしまうのではないか」という思いから「不必要」と回答してしまった方もいらっしゃったようですが、そういう意図ではありませんのでご安心を…。というか、アンケートの文章を読んでみると、たしかに、そういう意図に読みとれないこともないなぁ…と。ここは、次回のアンケートへの反省としましょう。
あと、今回のアンケート結果で嬉しいことは、作者を気遣ってくれているなぁ…という回答が多かったことです。まだまだ、フリーソフトは作っていけるな、というのを実感しました。割合的に言って、普段、寄せられるメールというのは、「自称初心者(=初心者であることを威張り、全く関係のない質問をしたり、他人より多くの利益を得ようとする者のこと)」の割合が多いものですから、「普通初心者」&「一般利用者」の方からご意見を得られるアンケートは、とても良いものだな、と感じました。
アンケート回答者中の「管理人のひとこと」読者も多いというのは、なかなか興味深い結果ですね。INASOFTのトップページだけを見て帰る人か、他のページまで関心を持って読んでくれているか…というあたりかなぁと推測しています。
あと、サポートについて。フリーソフトだから「作者にサポートする義務がないのだし、ユーザーにサポートさせるというのはもってのほか」というのが実際のところですね。
あと、多数の意見、ありがとうございます。いくつか見てみましょう。
「リソース」について補足しておきますと、Windowsのプログラム(実行ファイル)は、大きく「コード」(実際のプログラムとして動く部分)と、「リソース」(プログラム中で用いられる絵やダイアログボックスのデータ、文字列など)に分けることができます。よって、この「リソース」中の文字列の部分を、各言語バージョンごとに入れ替えることができれば、多言語かも容易になる、というのが、この考え方の根底です。ただし、実際にはなかなかうまくいくことは少ないようで、多言語対応のプログラムを作るためには、それなりのノウハウが必要であると言われています。
やはり、「管理人のひとこと」を読んでいらっしゃる方が多いようで、それに絡めた回答もいくつかありますね。『英文で「フリーソフトを作ってらっしゃる方ならご存知かと思ってお聞きしました♪」なんてメールが来たらそれこそ萎える。』というご意見がありましたが、まさにこれがそうで、けっこう、こういう感じで、本来、メーカーやMSのサポートに問い合わせるべきことを、なぜかこちらに聞いてくるというメールが、あとを絶ちません。作者は便利屋ではないという教育を施すべきだと思いますが、これを外国の方にまで教育しなくちゃいけないとなると、強烈にヘコみますね…。
「英訳ソフトを使えば、文章の翻訳はできる」とのご意見がありましたが、これは、そういうわけにもいかないようです。例えば、日本語は主語の省略が頻繁に行われますが、英語ではそれが許されません。つまり、英訳ソフトによりとんでもない主語が生成された英訳文章がダイアログに表示され、英語ユーザーがお笑いの渦に巻き込まれるなんていう恥ずかしい自体もあるようで、さすがに、実際に作るとしたら、英訳ソフトに入れるだけという事態は避けるべきでしょう。
それと最後に、「英語サポートしないのならソフトは公開しないのが本当の親切か責任だと思う。」というご意見には、感銘を受けました。「フリーソフトは作者に責任はない」とは言いますが、実際には、義務とは言わないまでも、ある程度はサポートするのがマナーなわけで(ただし、一般にフリーソフトのユーザーはマナーの上にあぐらをかいてはいけないわけで…って作者が言うのも変だなぁ…ここらへん、表現がしにくいですが…ご勘弁を)(サポートというよりフォローという方が正確でしょうか…、あー、これ自体があまりフォローになっていないなぁ…)、…まぁ、なんというか、確かにその通りだなぁと思ったわけです。
と、いうわけで、今回はアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。今後の参考にしたいと思います。
なお、近々、「ホンネトーク第2弾」を計画しています。そこで、このアンケート結果について、もっと深入りして解析して行けたらなぁと思っているので、このアンケート結果や解析結果に対する感想やご意見をお待ちしております。あと、「ホンネトーク第2弾」で触れて欲しい事柄などについても同時に募集したいと思います。
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