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2002. 4.14
INASOFT
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ウィザードモードの作り方



ここでは、オリジナルのウィザードモードの作り方(〜.iniの作り方)に関する説明を行います。
オリジナルのウィザードモードへは、「すっきり!! デフラグ」ver.4.00 より対応が行われています


オリジナルウィザードモードの基本概念

ウィザードモードは、「すっきり!! デフラグ」の難解な機能を、不慣れな人のためにわかりやすく、対話形式で提供するためのモードです。

しかし、作者自身は不慣れではありませんから、不慣れな人の気持ちがわからないことがしばしばあります。とうぜん、そんな作者の作るウィザードモードも、不慣れな人向けではない可能性があります。

そこで、ウィザードモードに表示されるタイトル・テキスト・ボタン文字列を変えられる機能を、ver.4.00より提供することになりました。
そして、その提供に使われる定義ファイルを、一般から募集することにより、ウィザードモードをより多くの人にわかりやすく使ってもらおうというわけです。

ver.4.00がリリースされたので、初版付属のためのオリジナルウィザードモードの募集は終了しましたが、今後のバージョンに新しく添付される予定のウィザードモードについては、引き続き募集を行っています。良いオリジナルウィザードモードが作れたという方は、こちらのアドレスまで圧縮の上、お送りください。

フォルダ構成と圧縮のススメ

定義ファイル内では、bitmap=<ファイル名>などを利用することによって、ボタンの右側に表示させたいビットマップファイルを指定することができます。このファイルは、 特定のフォルダを作って、その中にファイルを起き、そこを参考にするようにすることをお勧めします。

このように、定義ファイル等は複数のファイルになることがあるため、他人に提供される場合は、すべてのファイルはlzh形式か、zip形式でまとめられることが望ましいです。

iniファイルを同封したlzhまたはzipファイルが、「すっきり!!デフラグ」のウィザードモード進行中にドラッグ&ドロップされると、そこで圧縮ファイルの展開と、定義ファイルの移行が自動的に行われます。

(このとき、lzhまたはzipのファイル名と、iniのファイル名は一致している必要があります)

サンプルについて

この解説書は、わかりやすいものではないと思います。

そこで、実際にオリジナルのウィザードモードをお作りになるときは、「すっきり!!デフラグ」に標準で付属されているウィザードモード(iniファイルと、その関連ファイル)を参考にされることをお勧めします。また、このページの最後にも簡単なサンプルが付属しています。

iniファイルの構成

オリジナルウィザードモードの中心となるのが、iniファイルです。このiniファイルは、WindowsのGetPrivateProfile()APIで読みますので、Windowsのiniファイルの書式に従って書かれなければなりません。

ここでは、iniファイルのセクションとキーについて解説します。

  1. 各セクション
  2. [main]セクション
  3. [21-9x]〜[41]セクション([main]でmode=NORMAL または省略の場合)
  4. [21-9x]〜[41]セクション([main]でmode=AVGの場合)
  5. [21-9x]〜[41]セクション([main]でmode=SSTPの場合)
  6. その他


サンプル

ウィザードモードの定義ファイルは、default.iniのように、拡張子を .ini にしなければなりません。また、このファイルは、sdefrag.exe と同じフォルダに置かれていなければなりません。このようにしておくと、ウィザードモードの一番最初の質問項目の5番目のボタンから、定義ファイルの移行を行うことができます。

定義ファイル内では、bitmap=<ファイル名> を利用することによって、ボタンの右側に表示させたいビットマップファイルを指定することができます。このファイルは、特定のフォルダを作って、その中にファイルを起き、そこを参考にするようにすることをお勧めします。

このように、定義ファイル等は複数のファイルになることがあるため、他人に提供される場合は、すべてのファイルはlzh形式か、zip形式でまとめられることが望ましいです。

iniファイルを同封したlzhまたはzipファイルが、「すっきり!! デフラグ」のウィザードモード進行中にドラッグ&ドロップされると、そこで圧縮ファイルの展開と、定義ファイルの移行が自動的に行われます。

(このとき、lzhまたはzipのファイル名と、iniのファイル名は一致している必要があります)

以下に、定義ファイルのサンプルを示します。

ver.4.01から、各セクションにHelp=(コマンドライン)が追加できます。これは、オリジナルウィザードモード独自のヘルプを呼び出したい場合に利用するもので、Help=のあとにヘルプファイルを指定するか、実行したいプログラムのコマンドラインを直接指定します。



; すっきり!! デフラグ ver.4 統合版 ウィザードモード用 標準定義ファイル
; Copyright(C) 2002 INASOFT 矢吹拓也 (制作協力:長崎からANAさん)

; ;で始まる行はコメントとして処理されます。
;
; Title : ウィザードモードの画面の一番上に表示される大きい文字
; Text : 解説。\n で改行します。
; Button1 : 1つめのボタンに付けられるテキスト。
; Button2 : 2つめのボタンに付けられるテキスト。
; Button3 : 3つめのボタンに付けられるテキスト。
; Button4 : 4つめのボタンに付けられるテキスト。
; Button5 : 5つめのボタンに付けられるテキスト。
; Bitmap : ボタンの右側に表示されるビットマップ。
; Help : [ヘルプ]ボタンを押したときに実行されるコマンドライン。

; name: この定義ファイルの名前
[main]
name=標準(文字のみサンプル - default.ini)

; Windows 95/98/Me 用の初期画面
[21-9x]
Title=ウィザードモード
Text=ウィザードモードでは、必要最低限の機能を、解説付きの対話式で利用することができます。ウィザードモードで用語になれたら、ノーマルモードに移行するようすれば、将来的には、素早くこのソフトを活用できるようになれるでしょう。\n\nまずは、何を「すっきり実行」したいかを選択してください。\n\n「すっきり実行」とは、目的のプログラムを、常駐プログラムのない「すっきりした環境」で実行させることです。他のタスクで邪魔されることも少なく、メモリも十分に空くため、スムーズな実行が期待できます。
Button1=デフラグ→自動終了
Button2=スキャンディスク→自動終了
Button3=スキャンディスク→デフラグ→自動終了
Button4=他のプログラム(自動終了するとは限りません)
Button5=ウィザードモードの解説文を変更する
Bitmap=
Help=

; Windows NT/2000/XP 用の初期画面
[21-NT]
Title=ウィザードモード
Text=ウィザードモードでは、必要最低限の機能を、解説付きの対話式で利用することができます。ウィザードモードで用語になれたら、ノーマルモードに移行するようすれば、将来的には、素早くこのソフトを活用できるようになれるでしょう。\n\nまずは、何を「すっきり実行」したいかを選択してください。\n\n「すっきり実行」とは、目的のプログラムを、常駐プログラムのない「すっきりした環境」で実行させることです。他のタスクで邪魔されることも少なく、メモリも十分に空くため、スムーズな実行が期待できます。
Button1=デフラグ→自動終了
Button2=チェックディスク→再起動→自動終了
Button3=チェックディスク→再起動→デフラグ→自動終了
Button4=他のプログラム(自動終了するとは限りません)
Button5=ウィザードモードの解説文を変更する
Bitmap=
Help=

[22]
Title=ドライブの選択
Text=デフラグまたはスキャンディスク/チェックディスクしたいドライブを選択します。\n\n上のボタンを押すと、すべてのハードディスクが選択されたものと見なして、先に進みます。\n下のボタンを押すと、ユーザーがドライブを選択できます。\n\nわからない場合は、一番上のボタンを押してください。
Button1=全てのハードディスクを自動選択 (奨励)
Button2=ドライブを選択する
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[23]
Title=プログラムの選択
Text=すっきり実行したいプログラムを今選択するか、あとで、すっきり実行中に選択するかを選びます。
Button1=あとで選択する
Button2=ここで選択する
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[24]
Title=ごみ箱を空にする
Text=ここでごみ箱を空にするかどうかを選択できます。\n\n空にしてよい場合は上のボタンを、空にしたくない場合は下のボタンを押してください。\n\nわからない場合は上から2番目のボタンを押してください。
Button1=ごみ箱を空にする
Button2=ごみ箱を空にしない (わからない場合は奨励)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[25]
Title=テンポラリフォルダ内のファイルの削除
Text=テンポラリフォルダの中に残った一時ファイル・フォルダをすべて削除するかどうかを選択できます。今が何らかのアプリケーションのインストール直後という場合は、削除しない方が無難です。\n\n削除したい場合は上のボタンを、削除したくない場合は下のボタンを押してください。\n\nわからない場合は上から2番目のボタンを押してください。
Button1=テンポラリフォルダの中身をすべて削除する
Button2=削除しない (わからない場合は奨励)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[26]
Title=IEキャッシュの削除
Text=Internet Explorerのキャッシュ(一時保存ファイル)と履歴を削除します。\n\nわからない場合は上から2番目のボタンを押してください。
Button1=IEキャッシュを削除する
Button2=削除しない (わからない場合は奨励)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

; Windows 95/98/Me でスキャンディスクを利用する場合
[27]
Title=クラスタスキャン
Text=スキャンディスク実行時に、クラスタスキャン(完全)を実行するかどうかを選択できます。ただ、クラスタスキャンは途中で失敗する可能性が高く、また、その失敗は「すっきり!! デフラグ」を用いても回避できません。\n\n「クラスタスキャン」をしないことを強くお勧めします。\n\n通常は上から2番目のボタンを押してください。
Button1=クラスタスキャン(完全)をする
Button2=クラスタスキャン(完全)をしない (奨励)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

; Windows 95/98/Me でスキャンディスクを利用する場合
[28]
Title=スキャンディスクのログ
Text=あとでスキャンディスクの結果を表示するかどうかを選択できます。上のボタンを押すと、すっきり実行が終わった次の起動時に、スキャンディスクの結果が表示されます。
Button1=スキャンディスクの結果を表示する
Button2=スキャンディスクの結果を表示しない
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

; Windows 2000/XP でチェックディスクを利用する場合
[29]
Title=チェックディスク
Text=チェックディスク実行時に、空き領域も含んだ不良セクタのスキャンを行うかどうかを指定します。\n\n通常は一番上のボタンを押してください。
Button1=不良セクタのスキャンをする (奨励)
Button2=不良セクタのスキャンをしない
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[31]
Title=すっきり実行の方法
Text=すっきり実行の方法を選択します。下に行けば行くほどすっきり実行の効果(メモリ空けや常駐タスク排除の度合い)は高まりますが、危険性も高くなります。つまり、もしものときに環境復元ができなくなります。ただし、Windows NT/2000/XP では「シェルを入れ替えて実行」がお勧めです。\n\nわからない場合は、Windows 95/98/Meでは一番上、Windows NT/2000/XPでは上から3番目を選択してください。
Button1=シェル起動前に実行 (Windows 95/98/Meで奨励)
Button2=常駐タスクを排除してからシェル起動前に実行
Button3=シェルを替えて実行 (Windows NT/2000/XPで奨励)
Button4=セーフモード+シェル入れ替え実行
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[32]
Title=すっきり実行前の動作設定
Text=すっきり実行をする前に、再起動をするのか、それとも電源を切って次回起動時にすっきり実行を開始するのかを選択できます。\n\n通常は、一番上のボタンを押してください。
Button1=すぐに実行する (奨励)
Button2=いったん電源を切り、次回起動時に実行する
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[33]
Title=すっきり実行後の設定
Text=すっきり実行後に、コンピュータの電源を切る(環境によってはWindowsを終了する)のか、それとも、そのままコンピュータを利用するのか(必要に応じて再起動が必要です)を選択できます。\n\n通常は、一番上のボタンを押してください。
Button1=電源を切る(またはWindows終了) (奨励)
Button2=電源を切らずにそのまま起動(または再起動)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[34]
Title=すっきり実行後の設定
Text=このバージョンのWindowsでは、可能であれば「高速再起動」が利用できます。ただし、この方法は失敗することがあるようなので、一度でも失敗した場合は、通常の再起動を選択してください。\n\n通常は、上から2番目のボタンを押してください。
Button1=高速再起動を利用する
Button2=通常の再起動をする (奨励)
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=

[41]
Title=準備完了!
Text=すっきり実行をする準備が整いました。「すっきり実行を開始する」ボタンを押せば、すっきり実行を開始できます。\n\nすっきり実行にはWindowsの再起動が伴いますので、「すっきり実行を開始する」ボタンを押す前に、現在実行中のアプリケーションはすべて終了しておいてください。また再起動後、複数ユーザーでWindowsを利用している場合は、必ず今と同じユーザーでログオンしてください。
Button1=すっきり実行を開始する
Button2=これまでに設定した項目を確認する
Button4=設定を最初からやり直す
Button5=1つ戻る
Bitmap=
Help=





こんな感じになります。

sample.png(164KB)
クリックすると、拡大した画像が見られます


なお、この画像は ver.4.00β6の作成段階の画面であり、実際にリリースされるときの画面とは異なる場合があります。

質問の宛先

オリジナルウィザードモードの作り方に関して不明な点がございましたら、こちらまでご質問くださいください。


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