----------------------------------------------------------------------------- 【 ソフト名 】 キーボードシミュレータ ver.1.21 【ファイル名】 autokeyb121.lzh (lh5) 【製作・著作】 Copyright(C) 2005-2008 矢吹拓也 【 動作環境 】 Windows 98/Me/2000/XP/Vista (日本語,32bit) ----------------------------------------------------------------------------- 1. はじめに   クリップボードに対応していないソフトウェアに、他のソフトからの情報を  貼り付けたくなることはないでしょうか。   作者は、あるバイナリファイル編集ソフトを用いているとき、クリップボード  に未対応であることで、とても使いづらく感じたことがあります。   このプログラムは、キーボード入力をシミュレートすることにより、上記のよ  うなソフトウェアに対する問題の解決を試みます。 2. 何をするプログラムなのか?  keybd_event() API を用いて、キーボードの動作をシミュレートします。  このプログラムを起動すると、ダイアログが表示され、そこに文字列を入力できる 状態になります。もちろん、クリップボードにも対応しています。  [OK]をクリックすると、数秒のウェイトの後、入力された内容に従ったキーボード シミュレートを開始します。これにより、クリップボードを介さない情報のコピーを 実現します。 3. 動作環境 Windows 98/Me/2000/XP/Vista (日本語版)であれば動きます。 Windows NT 4.0/その他サーバ系OSでは動作するかもしれません。 Windows 95/3.1(Win32s)以下、Windows NT 3.51以下では動作しません。 4. インストール方法   インストーラ等は、特に付属しておりません。   展開して出てきたファイルをハードディスクの適当なフォルダ内に解凍し、  ショートカットを作ってください。 5. アンインストール   このプログラムは、設定をカレントフォルダのiniファイルに残します。  インストールした際にコピーしたファイルに加え、autokeyb.iniを削除すれば、  アンインストールは完了です。 6. 起動方法   Autokeyb.exe を起動してください。   ダイアログが表示されたら、文字列・設定を入力して[OK]を押してください。   [キャンセル]を押すと、終了(コピー動作待ち/動作中の場合は中止)します。 7. 使用方法  7.1 文字列の入力    ダイアログ上部の入力欄に、シミュレートを行いたい文字列を入力してください。   ここに普通に入力できるのは、    ・英大文字    ・数字    ・スペース    ・Enter    ・TAB   のみです(普通とは違う入力方法をすることにより、仮想キー・仮想キーコードを   指定できます。詳細は後述します)。    これ以外の文字が入力された場合は無視されます。    [OK]を押すと、ここに入力された文字列を用いて、キーボード入力がシミュレート   されます。入力を行いたいプログラムをアクティブにしておいてください。  7.2 設定   ・[OK]を押下後○○秒でキーボードシミュレートを開始     [OK]を押下後、キーボード入力のシミュレートの対象としたいソフトウェアを    アクティブにすることになりますが、そのための時間稼ぎを行います。   ・キー入力中に、各入力文字の間で○○ミリ秒の間隔を空ける     キー入力が早すぎると、キーボードバッファがあふれたり、キーの取りこぼし    が発生することが考えられます。そのため、キー入力1回1回の間に、時間的余裕    を持たせるようにします。     時間はミリ秒単位で指定してください。1000ミリ秒=1秒です。   ・入力を○○回くりかえす        キー入力全体を、指定された回数だけくりかえします。     ・行頭に次の文字を挿入     シミュレート文字の入力欄の行のはじめに、ここに指定された文字を挿入しま    す。下記特殊指定も使うことができます。     何も入力されていない場合は、何も挿入されません。   ・行末に次の文字を挿入     シミュレート文字の入力欄の行のはじめに、ここに指定された文字を挿入しま    す。下記特殊指定も使うことができます。     何も入力されていない場合は、改行(VK_RETURN)が挿入されます。  7.3 特殊な指定方法     ダイアログ上部に特殊な方法を用いて入力を行うことにより、7.1 で示した    種類以外の入力を行うことができます。     指定の方法は、次のようになります。   ・[ と ] で、仮想キーコードの名称を囲って指定する。→仮想キーの押し・離し     [VK_RIGHT] や [VK_F1] のように、[ と ] で囲って指定することにより、    指定された仮想キーの入力をシミュレートすることができます。   ・[ と ) で、仮想キーコードの名称を囲って指定する。→仮想キーの押し     [VK_SHIFT) や [VK_MENU) のように、[ と ) で囲って指定することに    より、指定された仮想キーの「押下」をシミュレートすることができます。   ・( と ] で、仮想キーコードの名称を囲って指定する。→仮想キーの離し     (VK_CONTROL] や (VK_MENU] のように、( と ] で囲って指定することに    より、指定された仮想キーの「離し」をシミュレートすることができます。   以上の応用により、例えば、     [VK_SHIFT)ABCDE(VK_SHIFT]   のような指定をすることにより、「シフトキーを押しながらABCDEを押す」という   動きをシミュレートできます。   ※仮想キーコードの名称は、VK_SHIFT や VK_LEFT など、一般にはプログラミングに    用いる名前を使います。この名称については、MSDNライブラリ等のプログラミング    資料を参照してください。[特殊入力]ボタンを用いると、簡単に入力できます。   ※仮想キーコードの名称以外にも、     ・仮想キーコードを10進数で指定したもの     ・仮想キーコードを8進数で指定したもの(C言語のように0で始まる数字列)     ・仮想キーコードを16進数で指定したもの(C言語のように0xで始まる数字列)    を指定することができます。   ・{n:XXXX} で、XXXXをn回くりかえし       例えば {5:ABCDE} と指定すると、ABCDEABCDEABCDEABCDEABCDE と入力できます。    この指定はネストさせることができます。    また、「入力を○○回くりかえす」の設定とも併用できます。   ・! でメッセージボックスを出してウェイト    !が登場したところまで到達すると、TOPMOSTのメッセージボックスが表示され   ます。[OK]ボタンを押下すると、先に進むことができます。 8. ご利用上の注意   デバイスドライバ等の都合により、キーボードシミュレートがうまくいかないこと  が考えられます。この場合、このプログラムは使用できません。   また、動作速度の遅いパソコンを用いている場合、シミュレートが高速すぎると、  キーボードバッファがあふれたり、キーの取りこぼしが発生することが考えられます。  この場合は、設定を変更して、速度を落としてください。 9. 著作権・転載について   本プログラムはフリーソフトです。著作権は 矢吹拓也 にあります。   本プログラムを使用した際に生じたいかなる障害についても、またドキュメント  ファイル等に不手際があったとしても、著作権所有者は一切の責任を負わないもの  とします。   このソフトウェアは、ユーザーが自称初心者(=初心者であることを威張り、他  の人より多くの利益を得ようとする者)である場合は利用できません。自称初心者  の方のご利用はお控えいただきますよう、お願いします。従いまして、自称初心者  の方が初心者であるが故に起こした事故、または自称初心者であるが故の質問など  は一切受け付けませんので、予めご了承ください。   このプログラムは再配布可能[*]です。これには、他のネットワーク、インター  ネット上の他のサイトへの転載、雑誌の付属メディアへの掲載・収録も含まれま  す。詳しくは、INASOFTのWebサイトを参照してください。  [*] 最も新しい正式版の再配布をしていただきますよう、ご協力をお願いします。    開発途中のバージョン(tr/α/pp/pr/β/fb/rc等)の再配布をしてはいけません。    開発途中のバージョンが雑誌等の付属メディアに収録されてしまった場合、出    版社の全負担で回収していただくことになりますのでご注意ください。   ニュースサイトや更新情報を扱うサイト、個人サイトなどでの紹介などで  アイコンや実行画面を使われる場合も、連絡なしで構いません。   プログラム中になんらかのバグが見つかったり、ドキュメントやヘルプの中にミ  スがあった場合は、メールなどで知らせていただけるとありがたいです。   配布・転載・収録するときは、すべてのファイルを一切改変しない状態で行って  下さい(アーカイブ形式の変更は構いません)。 10. 質問をお寄せになる場合の注意   質問をお寄せになる前に、ご質問の内容が本ソフトウェアと無関係のもので  ないかをご確認ください。また、質問を寄せる際は、ご利用のソフトウェアの  名前とバージョン、それと環境情報(ご利用のOSや、マシンのスペックなど)も  お知らせください。これらの情報が揃っていないと、回答できません。 11. 更新履歴   2005/ 9/14 ver.1.00 初公開。   2006/ 1/19 ver.1.01 ウィンドウサイズ可変。    キー入力繰り返し対応。   2006/ 1/22 ver.1.02 [バージョン情報]ボタン設置。    ウィンドウサイズ・位置を記憶するようにした。    「あと○○秒」などの表示をタイトルバーに移動。    「設定」フレームの各入力欄にアクセラレータキーを付けた。    {n:XXXX} による繰り返し指定の追加。   2006/ 1/28 ver.1.03 仮想キーコードを簡単に入力できる、    [特殊入力]ボタンを設置。   2006/ 2/ 4 ver.1.04 Visual C++ 2005 でリビルド。(Windows 95は対象外となった)    ダイアログの説明文に、[OK]ボタン押下後に入力対象の    プログラムをアクティブにする旨を追加。   2006/ 2/ 5 ver.1.04a ビジュアルスタイル非対応になっていたので修正。   2006/ 2/11 ver.1.04b 正式版として公開。   2006/ 2/19 ver.1.04c 仮想キーコードの指定を[VK_XXX) のように後ろを ) にして    いたときに、その部分を含む繰り返しを行うと、その後の    文字解析がうまく動かなくなっていたので修正。   2007/10/ 9 ver.1.10 !(メッセージボックス待ち)を追加。   2007/11/18 ver.1.20 行頭・行末への挿入文字を指定できるようにした。    ダイアログリサイズ時の不具合等の解消。   2008/ 2/ 2 ver.1.21 作者のメールアドレス変更に伴う再生成。 ※Windows、Windows NTは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国におけ  る登録商標です。 ※その他記載されている会社名、製品名などは、各社の登録商標もしくは商標です。 ※本ソフトウェアを利用される方がお使いになるPCに、ウイルス対策が施されている  ことを確認してください。ウイルス対策が施されていない場合、本ソフトウェアを  利用してはいけません。また、質問も受け付けません。 ----------------------------------------------------------------------------- [INASOFT] http://www.inasoft.org/ [eメール] Webサイト上に記載されています。